第2回日英環境発電ワークショップ

        

 日英環境発電ワークショップは,我が国と英国における環境発電分野の産学連携を目指し,在日イギリス大使館のサポートも受けて開催するものです.第1回は,平成24年9月28日に東京大学で開催し,80名以上の参加者を得て活発な議論が行われました.第2回となる今回は,テクノフロンティア2013展示会で環境発電展が開催されるのに合わせて来日し,ブース展示する英国の調査団を迎えて開催するものです.

ENGLISH
第1回ワークショップはこちら

日時:平成25年7月20日(土)
東京大学本郷キャンパス,工学部2号館1階,212教室
マップ: http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_03_j.html
参加費:3,000円(学生は参加無料)
懇親会:3,000円

参加登録:事務局(ukjp@mesl.t.u-tokyo.ac.jp)まで御連絡ください.

スケジュール

  10:00 開会  
  10:05 Alex Efimov
(Energy Harvesting Special Interest Group)
Energy Harvesting Special Interest Group: supporting innovation in the UK
  10:25 Keiji Takeuchi
(NTT Data Institute of Management Consulting)
Energy Harvesting Consortium in Japan
  10:45 Des Gibson
(Gas Sensing Solutions Ltd)
Ultra-Low Power Consumption Energy Harvesting Compatible Non-Dispersive Infra-Red CO2 Gas Sensor for use in Wireless Deployed Applications
  11:15 Shuichi Funahashi
(Murata Manufacturing)
Multilayer Type Thermoelectric Generator for Wireless Sensor Network
  11:45 昼食 (–13:00)
  13:00 Kesorn Pechrach Weaver
(Ronsek Limited)
Energy Harvesting from Human Body
  13:30 Hirokuni Hachiuma
(KELK)
BiTe-based Thermoelectric Device for Energy Harvesting
  14:00 Jay Wadhawan
(University of Hull)
Chemical Robotics: Empowering Electrochemical Systems for the Evolution of Autonomous Devices
  14:30 Yuji Suzuki
(The University of Tokyo)
Electret Energy Harvester Alliance
  15:00 Paul Mitcheson
(Imperial College London)
Power without Wires: Radiative Energy Harvesting and Wireless Power Transfer
  15:30 Hirokazu Kamoda
(ATR)
Energy Harvesting from Multiple Ambient RF Sources
  16:00 閉会  

 

会議報告

 テクノフロンティア2013の環境発電展視察のため来日した英国からの視察団を迎え,急遽第2回ワークショップを開催することとなった.土曜日開催にもかかわらず,約50名の参加があった.

 鈴木雄二教授によるオープニングの後,Alex Efimov氏よりEnergy Harvesting Special Interest Groupの概要と活動状況の紹介があった.続いて,日本のエネルギーハーベスティングコンソーシアムの紹介と日本の産業界における環境発電の紹介がNTTデータ経営研究所の竹内敬治氏よりあった.また,Gas Sensing SolutionsのDes Gibson氏より,空調の省エネルギー化に資する,超低消費電力のCO2センサの紹介があった.さらに,村田製作所の舟橋修一氏より,村田製作所における環境発電の取り組みと特に酸化物熱電素子の紹介があった.

 昼食を挟んで,Ronsek社のK. P. Weaver博士からは,人体からの環境発電について,国際共同研究などの成果の紹介があった.KELKの八馬弘邦氏からは,BiTeベースの熱電素子の紹介と大規模な熱エネルギー回収システム,環境発電に適した熱電素子の紹介があった.Hull大学のJay Wadhawan博士からは,電気化学効果を用いたエネルギー変換について,話題提供があった.また,鈴木雄二教授からは,スタートしたばかりのエレクトレット環境発電アライアンスの紹介と,構成メンバーの取り組みについて紹介があった.最後には,インペリアルカレッジのPaul Mitcheson博士,ATRの鴨田浩和博士より,環境電磁波からの発電に関して,都市における電波環境と発電の試みについて話題提供があった.

 これらの発表に対して,会場から活発な質疑応答があり,有意義なワークショップとなった.その後,懇親会を開催し,和やかに懇談の後,第3回目のワークショップを本年12月3-6日にロンドンで開催されるPowerMEMS2013の直後にロンドンで開催することを期して終会しました.


問い合わせ先

東京大学大学院工学系研究科・機械工学専攻・教授
鈴木 雄二 (ysuzuki@mesl.t.u-tokyo.ac.jp)

トップページ